グローバルヘルスパートナーシップ

発展途上国のための革新的な医療ソリューションを見つけるために

居住地や経済的背景に関わらず、すべての患者さんは疾患の予防、診断、治療の進歩から恩恵を受けるべきです。グローバルヘルス部門は、世界中のパートナーと協力して、発展途上国の医療課題に対する革新的なソリューションを探しています。2009年に設立された当社グローバルヘルス部門は、発展途上国での医療問題に対する革新的なソリューションの追求を通じて、患者さんを第一に考えるという理念を推進しています。世界が長期的な発展と繁栄を続けるためには、革新的な治療と医療パートナーシップが必要不可欠であるという信念のもと、私たちは取り組みを続けています。

セルジーン社は、免疫調節薬、細胞阻害剤、細胞・組織治療法を含む400,000以上の化合物を、複数のプラットフォームのライブラリーで保有しています。これらのプラットフォームは、顧みられることのない発展途上国の疾病(DDW)を治療できる可能性も秘めています。

  • 内臓リーシュマニア症(VL)
  • ヒトアフリカトリパノソーマ症(HAT)
  • シャーガス病
  • マラリア
  • リンパ管フィラリア症
  • 結核
  • 出血熱
  • インフルエンザ
  • HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
  • カポジ肉腫

これらの疾病は世界中で最も貧困な層にいる人々に影響を及ぼすものです。当社のグローバルヘルス部門は、製品開発パートナーシップ(PDP)、世界中の学術機関、非政府組織(NGO)、公益/私的財団、開発業務受託機関(CRO)、その他の製薬関連団体と協力し、顧みられない疾病のために、当社の化合物を評価しています。セルジーングローバルヘルス部門は、スクリーニングからリード最適化(動物実験含む)、そして臨床試験まで様々な段階に渡るプログラムを数多く有し、開発を進めています。

これらのプログラムの一例として、Advinus Therapeutics Ltdとの共同研究開発があります。このプログラムでは、年間推定50万件の症例が報告され、寄生虫感染症としては世界で二番目に死亡者数の多い内臓リーシュマニア症(VL)の治療法にフォーカスがあてられています。この共同開発研究は、現在の治療法では対応できない患者さんのニーズに取り組むことを目標とし、分析化学、創薬における生物学、スクリーニング、製剤などについて、それぞれの組織が持つ経験と専門性を活かして行われています。パートナーシップは、見過ごされがちな疾患の治療法の開発に対するセルジーン社とAdvinus Therapeutics Ltdの取り組みをより確かなものにしています。さらに、当社は患者さんの安全を第一に考え、発展途上国における医療システムのインフラと能力を向上させ、現地の医療関係者が安全で有効な医薬品を入手できるよう支援を続けています。

ここ数年、セルジーン社はインディアナ大学医学校(米国)とモイ大学病院(ケニヤ、エルドレット)と協力関係を築いています。インディアナ大学の北米学術健康センターコンソーシアムと、モイ大学医学校、そしてモイ大学病院は、1989年から医療サービスの提供、健康に関する研究の実施と、北米・アフリカにおける医療リーダーの育成に協働で取り組んできました。このパートナーシップは「医療へのアクセスを提供するアカデミックモデル(AMPATH)」と呼ばれており、2001年には、人類史上例のない世界的な大流行に対処するため、アフリカ最大規模でかつ最も効果を発揮したHIV/AIDS制御システムのひとつを作り出しています。

今日では、AMPATHはケニヤ健康省と米国政府の協力のもと、HIVだけでなく、プライマリーヘルスケアや慢性疾患、特殊な医療の分野にも対象領域を広げています。当社グローバルヘルス部門 は、腫瘍プログラムの中で、患者さんや薬剤の情報提供、患者さんに対するケア、薬局データベースの拡張、薬局情報レンダリングの分野で、AMPATHを支援しています。

同様のプログラムを、コロラド大学にも支援しています。コロラド大学公衆衛生学校(CSPH)の協力のもと、コロラド大学のグローバルヘルスセンターは、ペルー、グアテマラ、ベトナム、インドネシアなどの低・中所得諸国の大学・クリニックと関係を構築しています。これにより、発展途上国の医療専門家がコロラド大学のアンシュルツ・メディカル・キャンパスでグローバルヘルス・フェローシップに参加することが可能になりました。1カ月から1学期間にわたるフェローシップを通して、若手研究医師たちは、自国では得ることのできないターゲットモニタリングなどの実経験を積むことができます。グローバルヘルスセンターのディレクターであるスティーブ・ベルマン氏は次のように語っています。「彼らは専門的な生物情報学を習得し、自国に帰っても公衆衛生の課題について研究者らに情報を提供することができます。セルジーン社は、研究者のレベル向上に貢献したのです。彼らの進歩は素晴らしい。このプログラムは、コロラド大学でトレーニングを受ける研究者に大きな影響を与えることでしょう」

こうした医薬品へのアクセスを拡大するアプローチは、官民のパートナーシップ、地域の専門家との協力やベストプラクティスの共有という理念に基づいて行われています。